ハラハラしたい日に観たい映画5選|緊張の種類から選ぶサスペンス
ひとくちにハラハラといっても、真相を追う緊張と、追われる緊張は別物です。謎、アクション、心理戦、違和感、追跡。緊張の種類が違う5本を、刺激の強さにも触れながら紹介します。
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平穏なのはいいことだけれど、少し退屈でもある。そういうときに欲しくなるのが、画面から目を離せなくなる時間です。
ただ、「ハラハラする映画」とひとまとめにすると選びにくくなります。真相に近づいていく緊張と、追われて逃げる緊張は、まったく別のものだからです。頭を使いたいのか、考える暇もなく巻き込まれたいのか。そこを先に決めると早くなります。
この記事では、緊張の種類が異なる5本を並べました。刺激の強さについても、選ぶ判断材料になる範囲で書いています。作品選びでは、Filmarksや映画.comなどに投稿されたユーザーレビューの傾向も参考にしています。
真相に近づく緊張/ユージュアル・サスペクツ
1995年公開のアメリカ映画。上映時間は約105分。日本公開は1996年です。
ある事件の生き残りが、取調室で経緯を語りはじめる。そこから物語が組み立てられていきます。
この作品については、書けることが限られます。感想でも、内容に触れずに「前情報なしで観てほしい」とだけ書かれているものが目立ちます。実際、徐々に高まっていく緊迫感、個性的な人物たち、脚本の組み立て方が評価されていて、2回目に観ると見え方が変わるという反応も多く見られます。
この記事でも、あらすじはここまでにします。犯人捜しの映画を観るときの、あの「まだ何か隠れているのでは」という感覚を味わいたい日に。予告編も含めて、何も調べずに再生するのがいちばんです。
王道アクションの緊張/ダイ・ハード
1988年公開のアメリカ映画。上映時間は約131分。日本公開は1989年で、のちに続編が複数作られています。
高層ビルが武装集団に占拠され、たまたま居合わせた刑事が一人で対処することになります。
この作品の主人公は、超人ではありません。感想でよく書かれているのも、そこです。愚痴を言い、傷を負い、痛がりながら、それでも一つずつ状況を切り抜けていく。だから危機がきちんと危機に見える、という評価がされています。悪役の造形と脚本の組み立てを挙げる人も多くいます。
銃撃と暴力の描写は全編にわたってあります。そこが苦手なら、この1本は外してください。
逆に、筋が分かりやすくて、なおかつ緊張が途切れない作品を探しているなら、これ以上のものはなかなかありません。
会話と心理戦の緊張/羊たちの沈黙
1991年公開のアメリカ映画。上映時間は約118分。日本公開は1991年で、映倫区分はPG12。トマス・ハリスの小説が原作です。
FBIの訓練生が、収監中の人物に事件の助言を求めに行くところから始まります。
感想の焦点は、追跡でも銃撃でもなく、会話に集まります。向かい合って話しているだけの場面がいちばん怖い、という趣旨の反応が繰り返し出てきます。相手の言葉に主導権を握られていく緊張、そこに漂う不穏さが、この作品の中心です。
題材としては猟奇的な犯罪を扱っていて、直接的に描かれる場面もあります。刺激の強さは、この5本のなかで上のほうです。その点を承知したうえで選んでください。
派手さではなく、静かに追い詰められていく感覚を味わいたい日に。
違和感が積み上がる緊張/ゲット・アウト
2017年公開のアメリカ映画。上映時間は約104分。日本公開は2017年で、映倫区分はGです。
黒人の青年が、白人の恋人の実家を訪ねる週末を描いています。
この作品も、内容については書きません。感想を読んでいても、具体的な展開に触れているものは少なく、代わりに「最初から何かおかしい」「その違和感が少しずつ増えていく」という感覚のほうが語られています。人種差別への風刺として読まれることも多く、ホラーとしてだけでなく脚本を評価する声が並びます。
普通に見える会話や、丁寧すぎるもてなし。そういう場面が、観ているうちにだんだん怖くなっていく。何が起きる映画かではなく、何かがおかしいと気づいていく過程を味わう作品です。
止まらない追跡の緊張/96時間
2008年公開の作品。上映時間は約93分。日本公開は2009年です。この5本で最も短く、シリーズの1作目にあたります。
元エージェントの父親が、旅行先で連れ去られた娘を追いかけます。
構造は極めて単純です。感想でも、シンプル、展開が速い、主人公の行動力が痛快、といった短い言葉が並びます。93分という長さのなかで、ほぼ止まる場面がありません。
謎を解く必要も、人物関係を覚える必要もありません。考える暇を与えられないまま最後まで運ばれるタイプです。そのぶん、暴力描写の量はかなりのものになります。
頭を使うハラハラではなく、止まらないハラハラがほしい日に。
今日は、どんな緊張がほしい?
| 今日ほしい緊張 | 選ぶなら |
|---|---|
| 真相を考えながら緊張したい | ユージュアル・サスペクツ |
| 王道アクションで緊張したい | ダイ・ハード |
| 会話と心理戦でゾクゾクしたい | 羊たちの沈黙 |
| 違和感が積み上がる怖さを味わいたい | ゲット・アウト |
| とにかく速い追跡を観たい | 96時間 |
観たあとに、少し時間を置く
この手の作品は、観終わってすぐ眠ろうとすると、頭が冴えたままになることがあります。
寝る直前まで観るつもりなら、上映時間の短いものを選んで、終わったあとに少し時間を取れるようにしておくほうが楽です。逆に、翌日が休みで時間を気にしなくていい夜なら、長いものを選んでも困りません。
刺激の強い作品ほど、観る時間帯まで含めて選ぶと失敗が減ります。
同じ夜でも、緊張ではなく笑って終わりたいときは笑いたい日に観たい映画5選、気持ちを上げたいときは前向きになりたい日に観たい映画5選。休日の昼にまとまった時間が取れる日は2時間で楽しめる映画10選もどうぞ。