仕事で疲れた夜に観たい映画5選|重すぎず、気持ちを切り替えられる作品
仕事で疲れて、映画を選ぶ気力も残っていない夜に。静かに過ごしたい、少しだけ元気がほしい、ご飯を食べながら気楽に観たいなど、その日の疲れ方から選べる5本を紹介します。
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帰宅して、風呂を済ませて、気づけば22時。明日は休みなので、まだ寝るには早い。かといって、頭はもう仕事の残りかすでいっぱいで、複雑な話を追う余力はない。
そのまま動画サイトを開いて、短い動画を30分ほど眺めて寝る。悪くはないけれど、翌朝に何も残っていない感じがする。
こういう夜に、映画は意外と使えます。ただし選び方を間違えると逆効果です。重い題材を選べば気持ちが沈み、人物が多い作品を選べば把握するだけで疲れます。
そこでこの記事では、仕事で疲れた夜に観る前提で5本にしぼりました。
5本を選んだ考え方
有名だから、評価が高いから、という理由では選んでいません。当サイトでは次の4点を基準にしました。
- 話の筋が単純で、途中で意識が切れても戻ってこられる
- 覚えなければならない人物や設定が少ない
- 観たあとに気持ちが沈まない
- 上映時間が2時間程度まで
そのうえで、5本の役割を分けています。ひとくちに「疲れた夜」といっても、静かに過ごしたい夜もあれば、少し笑って切り替えたい夜もあるからです。以下は、その日の疲れ方から選べるように並べました。
なお、作品選びでは、Filmarksや映画.comなどに投稿されたユーザーレビューの傾向も参考にしています。記事のなかでも、実際に観た人の反応に触れながら紹介していきます。
外したくない夜に ── モンスターズ・インク
2001年公開のアメリカ映画。上映時間は約92分です。
子どもの悲鳴をエネルギーに変える世界で、悲鳴を集める会社に勤めるモンスターたちの話。設定はこれだけ理解しておけば、あとは流れに乗れます。今回の5本のなかで最も短く、最も入りやすい1本です。
視聴者レビューでは、サリーとマイクの掛け合いや、ブーという幼い子どもの愛らしさに触れた感想が多く並びます。「何度観ても楽しめる」という声も目立ちます。
ただ、この作品を「子ども向けだから頭を使わずに済む」と受け取るのは、少しもったいない気がします。実際、大人になって見返したという人の感想には、会社組織や仕事の話として見えてきた、という趣旨のものが混ざっています。悲鳴を「エネルギー資源」として扱う会社の描き方は、働いた経験があると別の角度から刺さります。
入りやすいけれど、ただ軽いだけではない。今夜は絶対に外したくない、という日の1本目に据えるならこれです。
誰にも急かされたくない夜に ── かもめ食堂
2006年公開の日本映画。上映時間は約102分です。
ヘルシンキで小さな食堂を営む日本人女性のもとに、少しずつ人が集まってくる。事件らしい事件は起きません。
実際に観た人の感想で目立つのが、「何も起きないこと」そのものを心地よさとして受け取っている反応です。ゆっくり時間が流れる感じがいい、料理がおいしそう、人が自然につながっていくのがいい。年齢を重ねてから観直したら以前より沁みた、という感想も見かけます。
一方で、「何も起きない」「雰囲気だけに感じた」「退屈だった」という評価も、決して少なくありません。
この分かれ方は、作品の出来というより、観る側のその日の状態によるところが大きいと考えています。刺激がほしい夜には、確かに何も起きません。逆に、一日中せかされて、判断を求められ続けた日には、何も起きないことがそのまま休息になります。
今日はもう誰にも急かされたくない。そういう夜のための1本です。
癒やされたいけれど、眠ってしまいたくはない夜に ── ベイマックス
2014年公開のアメリカ映画。上映時間は約102分。原題は『Big Hero 6』です。
白くて丸いケア用ロボット、ベイマックスと少年が出会う話。ベイマックスの見た目と、優しさ・包容力を評価する感想の多さから、静かな癒やし映画を想像する人もいるかもしれません。
ただ、投稿されている感想を追っていくと、アクション作品として楽しんだという反応も同じくらい目につきます。後半にはしっかり動きがあり、終始おだやかに進む作品ではありません。
そのため、完全に脱力したい夜には少し賑やかかもしれません。ここでは逆の使い方をおすすめします。つまり、静かすぎる作品を選ぶと寝落ちしてしまいそうな夜。重い映画は避けたいけれど、多少の刺激はほしい。そのバランスを取りたいときの1本として選びました。
なお、感情を動かされたという感想も多く見られます。何も感じずに終わりたい夜なら、別の1本を選んだほうが無難です。
明日の仕事を、少しだけ前向きに考えたい夜に ── マイ・インターン
2015年公開のアメリカ映画。上映時間は約121分です。
70歳のベンが、急成長中のファッション通販会社にシニアインターンとして入る。会社を率いる若い女性経営者と、世代の違う2人が並んで働くようになります。
仕事で疲れた夜に、あえて仕事の映画を挙げるのは、少し妙に見えるかもしれません。それでも入れたのは、この作品の感想の集まり方が独特だからです。ベンという人物について、「こんな人と一緒に働きたい」「聞き上手」「押し付けてこない」といった書かれ方をしている感想が並びます。物語の展開よりも、人物のふるまいが記憶に残るタイプの作品のようです。
観たあとに「明日も働くか」と思えた、挑戦するのに遅すぎることはないと感じた、という方向の感想もあります。仕事に疲れているときほど、こういう人物を2時間眺めることに意味が出てきます。
ただし、今日は仕事のことを1秒も考えたくないという状態なら、この1本は外してください。舞台が職場である以上、仕事の話からは離れられません。5本のなかで最も長い121分という点も、眠い夜には少し重いはずです。
ご飯を食べながら、肩の力を抜きたい夜に ── 南極料理人
2009年公開の日本映画。上映時間は約125分。
南極の観測基地で調理を担当することになった隊員と、そこで暮らす男たちの日常を追った作品です。
感想には「ゆるい」「気軽に観られる」「クスッと笑える」といった短い言葉が並びます。料理がおいしそうだ、という反応も定番です。
そのぶん、「話にまとまりを感じにくい」「大きなストーリーを期待すると物足りない」という声もあります。一本の筋を追って没入したい人には、確かに向きません。
この作品が合うのは、肩肘を張らずに観たい夜だと考えています。残業帰りにご飯を食べながら、そのくらいの距離感で観ても楽しみやすい作品です。基地の食事の場面が繰り返される速度が、そういう夜とよく合います。
食事をしながら観る1本を探しているなら、これが有力です。
今夜のあなたなら、どれ?
5本の使い分けを一覧にしました。今日の自分に近いものを選んでみてください。
| 今夜の状態 | 選ぶなら |
|---|---|
| とにかく外したくない | モンスターズ・インク(約92分) |
| もう誰にも急かされたくない | かもめ食堂(約102分) |
| 癒やされたいけれど、少し刺激もほしい | ベイマックス(約102分) |
| 明日の仕事を少しだけ前向きに考えたい | マイ・インターン(約121分) |
| ご飯を食べながら脱力したい | 南極料理人(約125分) |
再生する前に、ひとつだけ
疲れた夜に映画を最後まで観るコツがあるとすれば、途中でやめてもいいと決めてから再生することだと考えています。「最後まで観なければ」と思った時点で、それは仕事と同じ構造になってしまいます。
30分で眠くなったら、その日はそこで止めても構いません。映画を観ることまで「やり切るタスク」にしないほうが、疲れた夜にはちょうどいいと思います。
休日の昼にまとまった時間が取れる日なら、2時間で楽しめる映画10選から選ぶ手もあります。アニメから探したい場合は疲れた休日に観たいアニメ7選を、映像以外の過ごし方を探しているならひとり休日を充実させる過ごし方10選をどうぞ。
なお、今日は疲れているというより刺激が足りない、という日もあります。そういう夜はハラハラしたい日に観たい映画5選のほうが合います。